ヤナーチェック シンフォニエッタ
「ヤナーチェックの『シンフォニエッタ』の入ったカセットテープを手に入れなくてはと青豆は思う。運動するときに必要だ。」p50ほか多数
「老婦人はクラシック音楽のカセットテープを段ボール箱に詰めて届けてくれた。…様々な種類と形式の音楽が入っていた。」p91
「そういう日々が単調な田植えの囃子歌のように繰り返された。」p102
キャンディーズ
「三人の看護婦は順番に自分の持ち歌を歌い、それから一緒になってキャンディーズの歌を振り付けつきで歌った。」p120
井上陽水
「天吾はカラオケが苦手だったが、うろ覚えに覚えている井上陽水の
曲を一曲だけ歌った。」p120
グランド・ファンク・レイルロード
「…一九七〇年代の初めだった。グランド・ファンク・レイルロードのとんでもなく騒々しい曲がジュークボックスを震わせていた頃のことだ。」177
シベリウス ヴァイオリン協奏曲:ダヴィッド・オイストラフ
「そしてプラスチックの浴槽につかって、ラジオでシベリウスのヴァイオリン協奏曲を聴いた。」p257
「そしてダヴィッド・オイストラフの演奏するシベリウスの音楽は、主にその空っぽの領域を通り過ぎていった。」p257
ラモー コンセール
「ラモーのコンセールが流れていればそれを文句も言わずに聴いただろうし、…」p257
シューマン 謝肉祭
「シューマンの『謝肉祭』がながれていればそれを文句も言わずに聴いただろう。」p257
見上げてごらん夜の星を:坂本九
「牛河はずっと昔に流行った坂本九の感傷的な歌を思い出した。『見上げてごらん夜の星を、小さな星を』というのが出だしの一節だ。」p393
ヴァーグナー 神々の黄昏
「ヴァーグナーの歌劇に出てくる戦士たちが鎧に包まれたまま火葬に付されるのと同じことだ。」p481
「そこにはおごそかな要素はまったくなかった。『神々の黄昏』の音楽も聞こえてこなかった。」p481